こんにちは。森です。
長女は当初入園した森の幼稚園を辞めて、別の森の幼稚園に転園した経緯があります。
同じ「森の幼稚園」でもこんなに違うんだ、ということを身をもって感じたので
今回は「最初に入園した森の幼稚園(以下幼稚園A)」と「転園し、最後まで通った森の幼稚園(以下幼稚園B)」について説明します。
ひとことで「森の幼稚園」と呼んでもそれぞれ全く違うという話です。
名誉のために事前に言うと、こちらの幼稚園A、今は良い先生にも恵まれ、親も一生懸命な幼稚園に生まれ変わっているようです。念のため。
森で遊ぶ。それだけ。
近所の幼稚園に全落ち。どこも行かないよりもいいかと入園したのが第6希望の幼稚園Aでした。
体験入園のイメージもいまいちではあったものの、そうは言っても「森の幼稚園」だし、
きっと毎日行けば違うんだろう、と無理に期待して通い始めた幼稚園A。
結果、体験入園のイメージ通り。(ある意味正直な体験入園だったということです)
一言で言うと「フリースタイル」
朝、集合時間に行くも、ただなんとなく輪になって点呼して終わり。
え、朝の歌とかないの
活動拠点の森に到着。はい、自由行動。
いや、今日何やるよとかないの?
歌ったり踊ったりとかないの?
お昼食べて、また自由に遊ぶ。
そして、帰る。
終わり。
いや、ただ子供を遊ばせて大人が監視してるだけじゃん
自由に遊ばせる時間があるのはもちろんいいんです。
ただ、終日自由時間って。
新しい歌を知ることもなければ踊ることもない。新しい遊びを知ることもない。
先生が本を読んだりすることもない。
いや、これはムリだと最初の一週間で気づきました。
ノーコンセプトがコンセプトだった
この幼稚園、コンセプトが「ノーコンセプト」だったんです。
だからコンセプトを忠実に守って、ノーコンセプトだったんです。
そんな幼稚園を体験入園までして選んだのは私たち。
幼稚園に非はないし、意見を出すことはできても怒ることもできず。
そんな親の不満を感じ取った娘も毎朝「行きたくない」と言うようになりました。
おかげで自分たちが何を幼稚園に求めているのかがわかった
幼稚園Aに通ったおかげで、自分たちが求めているものが明確になりました。
- 多少のスケジュールとルールはあってほしい(朝の会、ご飯食べる前の歌、など)
- 歌や遊び、本の読み聞かせなど子供に新しいことを提供してほしい
- 先生は「傍観者」でなくて「先生」であってほしい
森の幼稚園は「自主性を重んじる」とはよく聞きますが、自由と無秩序は違います。
その辺の考え方が幼稚園Aとは合いませんでした。
自分たちの求めるものがかなう幼稚園へ
運よく第一希望で落選した幼稚園が新しいグループを立ち上げるという情報をもらいそちらへ転園。
幼稚園Aで不満に思っていた点を全てクリアすることが出来ました。
「森の幼稚園」も千差万別
シュタイナー教育を掲げる幼稚園も「森の幼稚園」、ただ森で終日遊んでいても「森の幼稚園」。
「森の幼稚園」と一言で言っても全く違います。特に日本で取り上げられている「森の幼稚園」のイメージでドイツに来ると、がっかりするんじゃないかとさえ思います。良い面ばかりじゃありません。
森の幼稚園に入園することに過剰な期待をしているご家族は是非一度体験入園し、終日リアルな活動を見て決めて欲しいと思います。
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